逃げるは恥ではない

仕事をやめる。

わたしが考えて、決めて、次の会社もきめた。

成人したわたしが、大人になったわたしがきめた。

恋人に相談しながら、勝手に決めた。

 

報告だけ、父と兄にすればいいかなと思ってとりあえず

兄に報告をした。仕事やめることにした。って。

そしたら、次の週、ご飯行こうって。

お兄ちゃんと表参道やら有楽町をぶらぶらしながら買い物した。

やめることを決めたこと、会社のいやなところ、次の会社のこと

恋人との結婚のこといろいろ話しをしたし、お兄ちゃんの考えも

聞かせてくれた。

 

大人になっても、お前は親からしたら子供なんだから

そういったことは相談しなきゃだめだよ

事後報告はよくないよ、親に華を持たせないと。

引っ越しだって、手伝いにくくなっちゃうよって。

 

そのおかげで、会社にやめると話す前に親に話せた。

時間がなかったから電話越しに。

 

他愛のない話しをして、本題に移った瞬間

とめどなく涙が溢れた。

 

なんの涙だったんだろう。

 

わたしを無条件で愛して、心配して、応援してくれる人に対して

勝手に答えを出してしまった後悔なのか、

久しぶりに電話をして、声にも老いを感じたからなのか、

「仕事をやめる」恋人の前でも、兄の前でも言えていたセリフなのに

父親の前では涙がでてきた。

 

なんでだろう。

 

でも、泣きながら話して「ああ、泣きたかったんだな」って思った

だから、すっきりした。

 

わたしの人生だから、一人で生きている気になっていたけれど

ぜんぜんちがう。わたしは、いろんな人に愛され、応援されているんだ。

一人だけの人生ではない。

 

今の職場は、立地も給与も社食も最高。

だけど、ひとつのネガティヴに負けてしまう。

 

わたしは、逃げる。嫌なことから。自分を守るために。

恥ずかしいことではない。だって、これ以上ここにいて

自分がどんどん苦しくなっていくのがわかっているのに

自分の精神を削ってまでいる職場なんてないよ。

わたしがわたしを大切にしないと、甘やかさないと。

 

きっと次の職場が決まっていなくても

やめていただろうな。

 

さらばだ!!!!!!!!!!!!!!!!